なるほど豆知識vol.40「知っておこう!お酒との上手な付き合い方!」

 なるほど豆知識

 

2016.7 vol.40 知っておこう!お酒との上手な付き合い方!

 冷たいビールが美味しい季節になりました。お祭りやバーベキュー、ビアガーデン

などお酒を楽しむ機会が多くなるこの季節。お酒との上手な付き合い方を知っておきま

しょう! 

 

drink beer「酔い」の仕組み

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image yoi 01 血液に溶け込んで脳に運ばれたアルコールによって脳がマヒすることが

「酔う」ということです。どのくらい酔っているのか、その程度は脳内の

アルコール濃度によって決まります。しかし実際には脳内のアルコール

濃度は測れないので、血液中のアルコール濃度を測って判定します。

 酔いの状態はアルコール血中濃度によって6段階に分けられています。

爽快期 ・ビール(中びん~1本)
日本酒(~1合)

ウィスキー(シングル~2杯)

1 ・さわやかな気分になる

・皮膚が赤くなる

・陽気になる

・判断が少しにぶくなる

ほろ酔い期 ビール(中びん1~2本)
日本酒(1~2合)

ウィスキー(シングル~3杯)

2 ・ほろ酔い気分になる

・手の動きが活発になる

・抑制がとれる(理性が失われる)

・体温上昇、脈が速くなる

めいてい   

酩酊初期

ビール(中びん3本)
日本酒(3合)

ウィスキー(ダブル3杯)

3 ・気が大きくなる

・大声でがなり立てる

・おこりっぽくなる

・立てばふらつく 

酩酊期 ビール(中びん4~6本)
日本酒(4~6合)

ウィスキー(ダブル5杯)

4 ・千鳥足になる

・何度も同じことをしゃべる

・呼吸が速くなる

・吐き気、おう吐が起こる 

泥酔期 ビール(中びん7~10本)
日本酒(7合~1升)

ウィスキー(ボトル1本)

5 ・まともに立てない

・意識がはっきりしない

・言語がめちゃめちゃになる 

昏睡期 ビール(中びん10本超)
日本酒(1升超)

ウィスキー(ボトル1本超)

6 ・揺り動かしても起きない

・大小便はたれ流しになる

・呼吸はゆっくりと深い

楽しくお酒を飲めるのは「ほろ酔い期」の段階までです。大脳の働きが抑えられる

ことによって、本能や感情をつかさどる部分の働きが活発になり、開放感を

感じたり、陽気になったりするのです。しかし、アルコールの量が増えるのに

したがって酔いが進み、脳の麻痺も進みます。「酩酊(めいてい)初期」「酩酊期」

になると知覚や運動能力が鈍り、繰り返し同じ話をしたり千鳥足になったり

します。さらに飲酒が進み、「昏睡期」になると、麻痺は脳全体に及び、

呼吸困難に陥る危険性もあります。

 なお、酔いの進み方には個人差があります。自分にとっての酔いの状態を知って

おくことも大切です。 

 

drink beer飲酒によって低下する「脳の働き」

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 アルコールは大脳機能をマヒさせます。それによって理性

が失われて気持ちが大きくなりがちで、なんとなく「大丈夫

だろう」という意識になったり「明日も車が必要だから」

などと自分に都合のよい理屈をつけて、ハンドルを握って

しまいがちです。そして、車の運転には的確な判断と機敏な

動作が求められますが、お酒を飲むと注意力や判断力が低下

します。アルコールの作用で危険に対して反応が鈍く

なったり、操作ミスをおかしやすくなり、事故につながり

ます。アルコールの量がどんなに少なくても、脳には確実に

影響が及んでいます。一滴であっても飲酒は飲酒。お酒を

飲んだら運転してはいけません!

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drink beer運転者以外の人が心がけること

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 飲酒運転車だけでなく、酒類提供者や飲酒運転の車への同乗者、車の提供者は、

飲酒運転を助長し、認める行為であるとして、道路交通法の罰則の対象となって

います。車を運転する人にお酒をすすめたり、お酒を飲んでいる人に車を貸したり

してはいけません。運転者がお酒を飲んでいることを知りながらその車に同乗する

ことは、もってのほか。運転者以外の人も、飲酒運転を「させない」ように注意

しましょう。

 また、運転が禁じられているのは自動車だけではありません。バイクはもちろん

のこと、自転車も含まれていることを覚えておきましょう。

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drink beer「適量」を知ろう

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 適量には個人差があり、同じ人であってもその日の状態によって酔い具合が

異なるため、一概にいうことはできません。厚生労働省が推進する国民健康づくり

運動「健康日本21」によると、「節度のある適度な飲酒」は1日平均純アルコールに

して約20g程度であるとされています。このくらいの量であれば、ほどよくお酒を

楽しめるというわけですが、お酒に弱い人、女性や高齢者であれば、この基準よりも

少なめを適量と考えるべきでしょう。

◆ 酒類別のアルコール約20gを含む量 

ビール(アルコール度数5度) —————- 11 中びん1本(500ml)
日本酒(アルコール度数15度) —————- 12 1合(180ml)
焼酎(アルコール度数25度) —————- 13 0.6合(60ml)
ウィスキー(アルコール度数43度) —————- 14 ダブル1杯(60ml)
ワイン(アルコール度数14度) —————- 15 1/4本(約180ml)
缶チューハイ(アルコール度数5度) —————- 16 1.5缶(約520ml)

 

 

サッポロビール株式会社:上手な飲み方、付き合い方 より