なるほど豆知識
2014.9 vol.17 上手にだしを取ろう!!
9月に入り、秋らしさを感じるようになりました。
秋は食べ物がおいしい季節、今回は「だし」について
ご紹介していきたいと思います。
★ 5つの基本味 ★ |
基本味とは、他の基本味を混ぜ合わせてもつくることのできない独立した味のこと。
以下の5つが基本味と呼ばれています。
★ うま味ってなに? ★
うま味は1908年に日本人が発見した基本味の一つ。
池田菊苗博士が「甘・酸・塩・苦の4味に、 おさまらない味があるはずだ」と考えて「湯豆腐」の 昆布だしをヒントに発見した基本味なのです。 |
★「だし」ってなに? ★
「だし」で煮込んだ素材には、素材そのものの味わいに加え、うま味やコク、
香りなどがプラスされ、素材の持ち味がより引き立てられます。
つまり「だし」は、おいしさの決め手になる大切な存在。
日本人は昔から「だし」の味にこだわり、繊細な「だし」を生み出すことによって、
野菜、豆腐、魚などの淡白な素材のおいしさを引き出す独自の食文化を
発達させてきました。これまでの日本の食文化を見ていくと、
その根幹は「だし」によって支えられているといっても過言ではありません。
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ここで、おいしいだしのとり方をご紹介♪
~上手にだしをとろう!~
みそ汁や煮物など和食の味を左右するだし。
市販品もいいけれど、やっぱり手づくりはひと味違います。
基本のだしのとり方と使い方を覚えて、和食上手を目指しましょう!
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昆布とカツオ節は まろやかなだしが、 煮干しはコクのあるだしが出る ----------------- 昆布だしもカツオだしも、 クセのない上品な味わいが特徴。 昆布に含まれるグルタミン酸は 素材の味を引き立てるので、 昆布だしはシンプルな料理に。 カツオ節のイノシン酸は、 昆布のだしと合わせることで 相乗効果を生み、だしのうま味が より強くなります。 また、煮干しは魚独特の風味が強く、 コクのあるだしに。濃いめに 味付けする汁物や料理に向いています。 |
煮干しは生臭さが残らないよう、 頭と内臓を取り、ひらいておく ----------------- 煮干しはそのままだと魚の生臭さが 残ってしまいます。頭と内臓を手で 取り除き、さらに味がよく出るように 身を半分にさいて使いましょう。 みそ汁などの場合、水2.5カップに対し 8~10g(10~12尾)を鍋に入れ、 最低1時間、できればひと晩おきます。 中火で沸とうさせてアクを取りながら 5~6分、火にかけ煮干しを 引き上げれば完成です。 |
昆布とカツオ節の合わせだしは、 いろんな料理に使える! ---------------------- 合わせだしは、和食のどんな料理にも豊かな味と風味を加えてくれる万能選手。だしをとるなら、 まずは合わせだしがおすすめです。 おいしいだしをとる いちばんのコツは、煮たてすぎないこと。 ←左の料理写真は色あざやかな炊き合わせ。 4人分でだし汁3カップに薄口しょうゆ、 みりん各大さじ2、砂糖小さじ1/2を入れ 沸とうしたら中火にし、好みの具を入れて煮れば 完成です。 |
*昆布とカツオ節の合わせだしのとり方* ----------------- 材料とつくり方(5カップ分) ❶約10g(10㎝角)の昆布は、乾いたふきんなどで 汚れをふき、水5カップを入れた鍋に入れ 30分ほどおく。弱めの中火にかけ、 鍋の縁から細かい泡がたくさん立ち始めたら 沸とうする直前に昆布を取り出す。
➋カツオ節20gを加え、カツオ節を箸で軽く 押さえて沈め、ひと煮たちしたら火を止める。
➌ペーパータオルなどを使ってこす。 |
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だしの保存は用途ごとの分量に分けて 冷凍すると便利 -------------------- だしをつくる際に、多めにつくって1回分の 使用量ごとにファスナーつき冷凍用ポリ袋に 入れて冷凍保存しておくと、手間と時間の 節約になります。1カップ、2カップ、 3カップなどと、さまざまな料理の用途を 考えていくつかのサイズを用意しておくと、 使うときに便利。こぼれないよう、 しっかり密封し、横に寝かせて冷凍庫へ 保存しておきましょう。 |
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