なるほど豆知識
2019.5 vol.60 「蚊」の生態と種類をしろう!
◀ | ヤブカの飛ぶ速さは、時速8km!風速2m以上になると風に向かって飛ぶことができなくなります。 | |
◀ | うしろ羽は、しゃもじの形をした「平均こん」に変形。 | |
◀ | ・体長-約5.5㎜ ・体重-2~3㎎(アカイエカ) |
蚊の一生
蚊は、成虫と幼虫の住む場所が、まったく異なります。蚊の幼虫(ボウフラ)は、水の中で暮らしています。卵から成虫に羽化するまで、水の中での生活が続きます。
その生息場所もさまざまで下水溝・雨水マス・空き缶・古タイヤ・竹の切株・墓地の花立など水が溜まる場所は、すべて蚊の発生源となります。また、羽化した成虫は木陰などに潜み、産卵するために雌の蚊が吸血します。なお雄の蚊は吸血しません。
雄・雌とも普段は花の蜜、果物の汁、樹液などが”食物”ですが、雌は産卵のために吸血します。
蚊が一回に吸うことのできる血の量は、ほぼ自分の体重と同じくらい…ということは、体重が約2倍になるので、血を吸ったあとの蚊は動きが少し鈍くなります。
たっぷり吸血するとそれを消化吸収して卵巣を発達させ、4~5日後に300粒あまりの卵を産み落とすのです。卵は2~5日で幼虫(ボウフラ)となり、それから7~10日で4回脱皮してサナギ(オニボウフラ)になり、さらに3日ほどで成虫になります。
人への近づき方
蚊はどうやって人間が近くにいることを知るのかご存知でしょうか?
一般的には呼吸によって排出される二酸化炭素がよく知られているが、それだけではありません。例えば、筋肉で糖からつくられ汗とともに皮膚表面に分泌されるL-乳酸という物質があり、この分泌量が蚊に刺されやすいかどうかの個人差の一因となっています。
また赤血球に含まれる5’-アデニル酸やアデノシン3リン酸という物質は、蚊の吸血を刺激し、特に女性の場合、ホルモンの分泌周期なども関係があるようです。
さらに、血液型による刺されやすさというのがあり、A・B・O・ABの血液型のうち、O型の人が最も蚊に好まれるという実験結果が報告されています。
吸血する蚊の種類
大日本除虫菊株式会社:KINCHO ウルトラがいちゅう大百科
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:蚊の生態や種類について!コイツラ一体どんな生き物なんだ? より