なるほど豆知識vol.67「お祝いに欠かせないケーキの歴史」

なるほど豆知識

2019.12 vol.67 お祝いに欠かせない「ケーキ」の歴史

          ケーキの起源

 古代ギリシャ時代、人々は小麦を主食としており、小麦は生きるのに欠かせない大切なものでした。当時の本によれば、小麦粉をこねた生地にハチミツやアーモンドを加えた甘いパンが作られていたそうです。

 これが現代に受け継がれるケーキの起源とされています。古代ギリシャ時代には、甘いパンをデザートとして食べる習慣が始まったと考えられており、チーズケーキが最初に誕生したのもこの頃だと伝えられています。

 英語でケーキと呼ばれるようになったのは西暦1200年頃で、古代ノルド語に由来するとされています。他にフランス語では「ガトー」ドイツ語では「クーヘン」イタリア語では「トルタ」というように世界各地で異なる呼び方が存在します。

 

日本ケーキの始まり

 日本における歴史は、1543年九州の種子島にポルトガス船が漂着したのは歴史上でも有名です。鉄砲やキリスト教とともに南蛮菓子と呼ばれるポルトガルやヨーロッパのスイーツが数多く伝来しましたが、その際に持ち込まれたのがカステラ、日本の最初のケーキです。

 

ショートケーキの歴史
 ふんわりと柔らかいスポンジとクリームが層になり、甘酸っぱいイチゴやフルーツを添えたショートケーキは世代を問わず人気があります。アメリカやイギリスでもポピュラーなスイーツとして知られていますが、これらはビスケット生地を土台としたサクサクとした食感が特徴的です。
 つまり、スポンジを使ったものは日本が発祥地なのです。その歴史は明治時代まで遡り、1910年に有名菓子メーカーによって販売されたのが最初です。菓子メーカーの創設者がアメリカへ修行に行った際に、庶民的な家庭菓子「ショートケイク」と出会い、そこからヒントを得て作られたとされています。
 オリジナルはビスケットと呼ばれるスコーンに似たやや硬めの土台にクリームやフルーツを挟んだものです。ビスケットの代わりにスポンジを使うことで口当たりを良くし、日本人向けにアレンジした日本式「ショートケイク」はあっという間に広まり、その後チーズケーキをはじめとした、さまざまなケーキが作られるようになりました。

 

ケーキはいつからお祝いで食べられている?

誕生日
 誕生日に食べるバースデーケーキ、日本でも定着した習慣ですが、その歴史は古代ギリシャ時代に遡ります。
 古代ギリシャでは個人の誕生日ではなく、月の女神「アルテミス」の誕生日を祝うために月を模した円形のケーキを作り神殿にささげました。その際に灯すロウソクは「月の灯り」を表し、煙は人々のお願いとともに天上の神々へ届くと信じられていたそうで、儀式の後はみんなで食べながらアルテミスを祝福したそうです。
 この風習は、やがて大陸を超えてアメリカに伝わり、戦後アメリカ軍によって日本に伝えられました。
クリスマス
 日本でクリスマスを祝う歴史は大正時代、有名菓子メーカーが1922年のクリスマスに特別ケーキを発表したのが始まりです。
 その後、菓子メーカーの全国展開とともにクリスマスにお祝いをする習慣が広まりました。発売当初は高価で庶民には手が届かず、一般家庭に普及したのは1970年代に入ってからです。
 日本ではスポンジ土台に白いホイップクリーム、サンタクロースやツリーを象った砂糖細工で飾り付けられたものが一般的です。一方、諸外国では、イギリスの「クリスマスプティング」、フランスの「プッシュ・ド・ノエル」、ドイツの「シュトーレン」のように、その形態は多種多様です。
ウェディング
 古代ギリシャ時代の結婚式では、小麦でビスケットを焼き、それを花嫁の頭上で砕いて子宝や収穫に恵まれるよう祝福したそうです。かけらには幸運が宿るとされ、招待客はそれらを食べて幸福を分かち合いました。この風習はヨーロッパへ広がり、結婚式の招待客が持ち寄ったスコーンやパンを高く積み上げるようになりました。やまが高いほど二人が祝福になれると考えられ、いつの頃からか砂糖やマジパンを使って固めた高さのあるものが一般的となりました。

 

ケーキをきれいに切るコツ

① 最初にケーキを冷やす

 生クリームが柔らかくなっていると、ケーキの形が崩れやすくなります。

 

② 包丁をお湯で温めて水分を拭き取る

 包丁を温めることで、生クリームを溶かしながら、きれいにカットすることができます。

 

③ 包丁を大きく動かして切る

 あまり力を入れずに、できるだけ大きく動かして切ります。前後に動かし、引くタイミングで切るのがコツです。

 

 

 

       株式会社 EPARK スイーツ:おいしいスイーツが食べたい!スイーツ情報まとめサイトより