なるほど豆知識
2015.5 vol.26 紫外線から身を守ろう!
5月に入り、だんだんと暑さも増していきます。この季節、心配なのが
「紫外線」です。今回は「紫外線」についてご紹介していきたいと思います!
紫外線の種類
400nm(ナノメートル)よりも短い波長の光は目で見ることができません。
その目に見えない光が紫外線で波長の違いによって、「A・B・C」の3種類に
分類されています。
下の表は太陽光線の種類です。紫外線は波長が短いほど人体に及ぼす危険度合いが
高くなります。
種類 |
紫外線C (UV-C) |
紫外線B (UV-B) |
紫外線A (UV-A) |
可視光線 | 赤外線 |
波長 | 200~290nm |
290~320nm | 320~400nm | 400~760nm | 760nm~ |
地上に降り 注ぐ割合 |
0% | 0.5% | 5.5% | 52% | 52% |
紫外線C(UV-C)
紫外線C(UV-C)は、非常に危険です。紫外線C(UV-C)は人工的に作り出し、 殺菌灯として使われていて、菌を死滅させるほど強力な紫外線です。 ありがたいことに、オゾン層が紫外線C(UV–C)を吸収してくれるので、地上に 降り注ぐことはありません。 しかし、最近はオゾンホールの存在が南極だけでなく、北極でも確認されています。 これは困った問題です。これ以上、オゾンホールが大きくならないことを 祈りましょう。 |
紫外線A(UV-A)
紫外線A(UV–A)は紫外線の中では比較的安全な紫外線です。とは言うものの、 やはり長い時間紫外線A(UV-A)を浴び続けるとよくありません。 紫外線A(UV-A)は皮膚の表面だけでなく、奥まで浸透します。すると コラーゲン・エラスチン繊維を切断して、肌の老化を促進させ、ハリが無くなり、 シワやたるみを作ります。 しかも、紫外線A(UV–A)は雨や曇りの日でも地上に届きます。 |
紫外線B(UV-B)
紫外線B(UV-B)は5月から8月に多く降り注ぎます。 下のグラフは、気象庁が発表している月別の紫外線B(UV–B)の量です。 紫外線B(UV-B)は曇りの日などは雲によって遮蔽され、地上にはあまり 降り注ぎません。ただ、6月は雨の日が多くなるものの、太陽の高度も高くなり、 もともとの紫外線B(UV-B)の量が多いので、地上に降り注ぐ量も多いです。 なので、梅雨の晴れ間の日差しには注意です! *冬は紫外線量も少ないし、心配しなくても大丈夫かな? 冬は大丈夫かというと、そうではありません。雪山は紫外線B(UV-B)の量が 多いです。海抜が300m高くなるごとに紫外線は5%増えますし、雪からの 照り返しで、かなりの紫外線量になってしまいます。 紫外線B(UV-B)は肌の表皮までしか届きませんが、 紫外線A(UV-A)より100倍の有害性があると言われています。
紫外線B(UV-B)はシミやシワなどはもちろん、免疫力低下や白内障、 皮膚がんなどを引き起こします。 |
紫外線対策
日焼け止め
日焼け止めは、乳液タイプやスプレータイプなどが
あります。 ●乳液タイプ →効果の持続時間が長い *長時間屋外にいるときなどに、 使用するのが◎ ●スプレータイプ→効果の持続時間が短い *お手軽なので、ちょっとした外出や 日頃のケアに向いている。 |
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日焼け止めは「SPF」と「PA」という形で効果のレベルが表記されて
います。ところで、「SPF」や「PA」って何を意味しているのでしょうか?
SPF(Sun Protection Factorの略)
主に紫外線B(UV-B)の日焼け防止効果を示す数値です。普通何も
塗らない状態で素肌は20分程度で日焼けし始めます。この値を基準にして
日焼け止めを塗った場合、基準と同じように日焼けするのにどれくらい時間が
かかるのかという表示です。
〈例〉SPF40の場合 20分×40倍で約800分(約13時間)日焼けするのを防ぐことができる という意味です。あくまでもこれは目安ですので、環境・個人差で 変わります。平均的な時間としてお考えください。 |
PA(Protection Grade UVAの略)
主に紫外線A(UV-A)の日焼け防止効果を示す指標です。
紫外線A(UV-A)の照射により2~4時間後に肌が黒くなるのに必要な
紫外線量を基準にしています。表示は3段階で示されます。
●PA+ →UVA防止効果がある
(基準の2~3倍の紫外線量で肌が黒くなる)
●PA++ →UVA防止効果がかなりある
(基準の4~7倍の紫外線量で肌が黒くなる)
●PA+++→UVA防止効果が非常にある
(基準の8倍以上の紫外線量で肌が黒くなる)
帽子の着用
帽子の着用は結構効果があります。できるだけ帽子の
つばが大きい方がより効果的です。つばが7㎝以上の キャップは顔に浴びる紫外線の60%をカットします。 |
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色の濃い服を着る
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色の濃い服ほど紫外線が透過しません。
服以外にも、日傘やビーチパラソルなども、 色の濃い方が紫外線の防御には効果的です。 ただ、色の濃い服は熱も吸収してしまうので、 夏場には不向きです。 |
日焼け止めの正しい使い方
●日焼け止めを買うときは、「UV-A」と「UV-B」の両方を保護するものを
選びましょう。抗酸化剤入りの日焼け止めは、SPFを補う効果があります。 ●全身には、一度に500円玉大の量の日焼け止めを塗ります。たとえ洋服を 着ていても、その下の肌は日焼けします。Tシャツだと平均でSPF7程度です。 ●日焼け止めはひと夏で使い切るくらい塗ってください。十分に日焼け止めを塗って いれば、次の年まで持ち越すことはほとんどありません。残ってしまっても、 次の年に使ってOK。 ●顔には、一度に100円玉大の量の日焼け止めを毎日塗ります。SPF入りの化粧品を 使っていても、よっぽど厚く塗らない限りは十分ではありません。 ●ウォータープルーフの日焼け止めを使っていても、水の中に入った後は毎回、もしくは2時間おきに日焼け止めを塗り直しましょう。 |
紫外線対策の豆知識・雑学
どらっぐ ぱぱす …豆知識…
夏の外出の必需品、日焼け止めの正しい知識と使い方をおさらい:ライフハッカー[日本版]
より