なるほど豆知識
2016.6 vol.39 油断しがちな”夏の冷え対策”
部屋の中やデパート、電車内などでの冷房の効きすぎや、冷たい飲み物を飲む機会が
増えるなど、実は夏は冷えを招きやすい季節。
油断しがちな『夏の冷え対策』についてご紹介していきます。
女性の身体は男性よりも冷えやすい!?
女性は男性よりも筋肉量が少なく、脂肪が多い体質をしています。
筋肉は食べ物から得たエネルギーを燃焼することで体温を維持して おり、筋肉量が少ない女性は男性より体温を維持することが難しく 冷えにとても弱いのです。 また、脂肪は体の熱を閉じ込めておく防寒剤のような役割をして いるのですが、脂肪自体に熱を生む力はないので、一度冷えて しまうと保冷材のようになり体を冷やしてしまいます。 |
簡単冷えCheck 二の腕や太ももなどの柔らかい部分は筋肉が少なく脂肪が多い部分です。そこを触っ てひんやりしているなら体が冷えている証拠です。 |
夏の冷えを放置すると危険!?~冷えが引き起こすトラブル~
①自立神経が乱れる
自律神経は集中状態とリラックス状態を司る神経で、血流や体調の維持にも大きく
関係しています。“冷え”は自律神経を乱れさせる原因の一つです。自律神経は女性
ホルモンやセロトニンとも関係しており、自律神経が乱れると次のようなトラブルを
引き起こします。
・なかなか寝付けない、夜はちゃんと寝ているのに日中も眠い
・イライラしたり不安になったり、感情コントロールできない ・だるさ、頭痛、胃腸のトラブルといった体調不良 ・生理不順、生理痛が重くなるなどの子宮関係のトラブル |
また、自律神経は発汗や体温調節も司っているので、夏バテや熱中症を起こしやすく
なりますので気を付けましょう。 |
②風邪をひきやすくなる
風邪やインフルエンザなどのウイルス性の病気は乾燥する冬に
かかりやすいイメージがありますが、夏でも体が冷えていると 風邪をひきやすくなります。内臓から冷えていると免疫力が低下 してしまい、いつもならはねのけられるウイルスも感染しやすく なってしまいます。 |
③お腹を下しやすくなる
冷たいものばかり飲食したり、お腹が冷えるような服ばかり
着ていると、胃腸が冷えて動きが悪くなり消化不良や下痢を起こしや すくなります。消化不良や下痢を起こしていると食べ物の栄養が きちんと摂取できず、さらに体調を崩す可能性があります。
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夏の冷えから体を守ろう!!
《冷えた時の温め方のポイント》
東洋医学では冷やしてはいけないツボが3つあると言われています。 それは「首」・「お腹」・「足首」です。首を温めることで肩こりや首こり からくる自律神経の乱れを予防できます。お腹を冷やさないのは 内臓の温度を保つためです。また、下半身は重力に逆らって血液が 流れるので、冷えていない時でも血行が悪くなりやすい部分ですので、 足首を温めると血液が温まって血液の流れをよくできます。むくみの 予防や改善にもおすすめです。 |
《お風呂の入り方》
入浴はシャワーだけより、なるべく湯船につかりましょう。 夏は暑くてシャワーですましがちですが、38℃~40℃くらいの 湯船に20分くらいつかるのが冷え予防には効果的です。 これだけで、室内と外の温度差でだるくなった体も回復し、 血液の流れもスムーズになります。毎日湯船につかれなくても、 週1・2回15分程度の足湯を行うだけでも、かなり冷えは 防げます。このときの温度は、湯船よりもやや高めの42℃くらい を目安にしましょう。 |
《飲み物は常温の水がベスト!》
夏に水分補給を心がけることは良いことですが、飲み物の内容や温度 にも気を付けましょう。冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、冷えて いる時はなるべく常温か温かいものを選びましょう。また、砂糖と カフェインが含まれた飲み物はできるだけ避けましょう。 |
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◇砂糖が体を冷やす理由◇
砂糖は血糖値を急激に上下させて体温を下げやすく、血流を悪くする原因になります。 |
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◇カフェインが体を冷やす理由◇
カフェインには血管収縮作用があり、血流を悪くします。また、利尿作用があるため 水分補給のために飲んでいても水分がすぐに出てしまいます。 |
《かかとの上げ下げ運動》
冷えをためないようにするには、血行をよくすることがいちばん ですが、そのためには血流を促すポンプのような働きをする筋肉 の力が必要です。そこでおすすめなのが、かかとを上下に動かす 運動。足を軽くひらいて立ち、両足をいっしょに上げ下げする だけで筋肉が活性化します。このとき、親指のつけ根あたりに 刺激が加わるようにすると、いっそう効果が上がります。 |
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